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食中毒件数が3年連続で増加
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2024年の食中毒発生件数が前年比16件増の
1037件となり、3年連続で増えたことが
3月26日、厚生労働省のまとめで分かった。
原因物質では寄生虫のアニサキスが330件と
最多で、ノロウイルスの276件が続いた。
患者数は2426人増の1万4229人。
死者は3人だった。
厚生労働省の担当者は
「件数が新型コロナウイルス禍の前と
同水準になってきている」と分析。
特に飲食店での発生が増えており、
衛生管理を徹底するよう呼びかけた。
患者数は、集団感染が起きやすいノロウイルスが
8656人で最多だった。発生は1月~4月が目立った。
施設別件数は飲食店が前年から59件増の548件で、
全体の半数を占めた。家庭は4件減って108件。
学校は11件だった。
原因食品は、魚介類・加工品(272件)、
コロッケやギョーザなど複数原料で作った
複合調理食品(43件)、野菜類・加工品(39 件)などだった。
当初、食中毒事故件数が下げ止まりしていて、
更に事故件数減少と東京オリンピックや大阪関西万博などの
グローバル化を踏まえHACCP制度化を2021年から完全スタートしたが
効果が出ていない状況である。
食品事業者の更なる衛生管理に関する取り組みの
周知が求められる。