食中毒情報
食中毒(西日本)
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京都新聞 22/9/17
宇治市の食品店が販売した牛肉による食中毒で肉を食べた90代女性が
腸管出血性大腸菌O157で死亡したことを受け、運営会社の社長が9月16日
取材に応じ、同店のほか京都府、兵庫県の精肉店7店舗の営業を自粛したことを明らかにし、
「信頼を裏切る結果になり、深くお詫びします」と陳謝した。
社長によると、死亡した女性が食べたのは、同社が「レアステーキ」と称して1パック70g、
640円で販売する人気商品。「生肉を約300度で6分間、スチームコンベクションという装置で
加熱処理し、細切りにして販売している」と説明した。
下痢や血便の症状が出た患者肉を購入した8月下旬、同店で加熱処理を行う従業員が
新型コロナウイルスに感染し、「通常は5人のところを2人で処理していた」という。
保健所は、同店が販売した肉を生食用の「ユッケ」とみるが、ユッケの提供に必要な
加工処理の届け出は、府に出されていなかった。
社長は、「知識不足だった」と話し、再発防止体制が整うまで全店を休業させるという。
府によると、亡くなった女性を除き、同店の「レアステーキ」や「ローストビーフ」を食べた
9~87歳の男女22人が食中毒の症状を訴えた。
宇治市の食品店で購入した食用牛肉を食べた京都府内の女性が腸管出血性大腸菌O157による
食中毒で死亡したことを受け、京都市保健所は、9月16日、市内の飲食店等を対象に
緊急の立ち入り調査を始めた。
生食用食肉を扱う焼き肉店や精肉店などを対象に9月22日まで約70人体制で実施する。
調査では、生食用食肉の取り扱いの有無や食品衛生法の規定に基づく規格基準が守られて
いるかなどを確認するという。
西日本新聞 22/9/22
熊本市保健所は9月21日、カンピロバクター菌による食中毒を発生させたとして、
市内飲食店を同日から2日間の営業停止処分にした。
市保健所によると、同店で加熱不十分な鶏刺しの盛り合わせなどを食べた20~40代の
男女5人が発熱や腹痛の症状を訴え、3人からカンピロバクター菌が検出された。
山陰中央新聞 22/9/15
松江市が9月14日、鳥取県在住の60代女性がユリ科のイヌサフランを食べ、
食中毒を起こしたと発表した。
下痢や腹痛があり、軽症だが経過観察のため入院している。イヌサフランは、
球根がニンニクやジャガイモ、葉がギョウジャニンニクに似ているため、
市が注意を呼びかけている。
市保健衛生課によると、女性は同日午前に市内の病院を受診。食べた経緯は不明という。
イヌサフランは園芸植物として広く栽培され、葉や根など全体に毒があり、
球根部分の毒性が強い。
保健衛生課長は、「判断できないものは間違って食べないように気をつけて欲しい」と
コメントした。
福井新聞 22/9/22
福井市保健所は9月21日、市内鮮魚店で購入した刺し身を食べた市内の20代男性が
腹痛などの症状を訴え、食中毒と断定したと発表した。
胃から魚介類に寄生するアニサキスが見つかった。男性は、入院しておらず、
回復に向かっているという。
市は食品衛生法に基づき、同店を21日の1日間営業停止処分とした。
市によると、男性は17日19時頃にフクラギやブリ、イカ、ヒラメの刺し身を購入。
同日19時30分頃に自宅で食べ、約4時間半後に症状が出た。
同店は、市が調査に入った20日16時頃から一度も冷凍していない刺し身などの販売を自粛した。