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HACCPと衛生管理プログラム
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衛生管理プログラムは、ご存知のように一般的に以下の10項と言われています。これからHACCPに取り組もうと言う場合、HACCPとの関係が問題になります。
平亭に言うと、HACCPで全てを改善しようと言うのは、作業量や整備する量が膨大になり、管理も大変になるので、先に整備しようと言うためのものです。
もっと解りやすく言うと、工場での衛生管理に関する基本的事項ということになります。
①施設設備の衛生管理 ②従事者の衛生管理 ③施設設備・機械器具の保守管理 ④鼠族、昆虫の防除 ⑤使用水の衛生管理 ⑥廃棄物・排水の衛生管理 ⑦従事者の衛生管理 ⑧食品等の衛生的取扱い ⑨回収の方法 ⑩製品等の試験検査に用いる設備等の保守管理
この大半は、5S(現在は、殺菌と消毒が加わり7Sが主流となっています) 『整理』・『整頓』・『清掃』・『清潔』・『しつけ』が出来ていれば、かなりの部分が既に解決したと同様です。
平成25年に東京都の保健所に持ち込まれた苦情の情報では、各苦情の割合が解ります。(件数と全体の中での比率)
異物混入 755件 14.5%、腐敗・変敗 95件 1.8%、カビの発生 106件 2.0%、異味・臭臭 277件 5.3%、変色 54件 1.0%、変質 38件 0.8%、食品の取扱い 567件 10.9%、表示 242件 4.7%、有症 1,434件 27.6%、施設・設備 512件 9.9%、その他 1,112件 21.4%
HACCPは、食中毒などの健康被害を生じさせないために必要な管理点を絞り込み、重点的に管理する手法です。
しかし食中毒は無くても、商品に虫や髪の毛が入っていたり、カビが生えていては、消費者の“食の安全・安心”の要求には応えられません。
一般的衛生管理プログラムは、“安全・安心”を得るための取組です。
一般的衛生管理プログラムの不具合の事例
1.虫の混入や生息
特に注意の必要な3大種 ゴキブリ、大型ハエ、鼠(糞、毛、食害)
2.異物の混入
異物で多いもの 髪の毛、金属タワシ、ビニール片
3.従事者由来のノロウイルス汚染
消費者自身での感染は別として、飲食物へ作業従事者がノロウイルスを汚染させ、その製品の喫食による汚染の拡大は、極めて困った事例です。
一般的衛生管理プログラムの徹底
7S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ・消毒・殺菌)をルール化して、全社・全工場に徹底する。
きれいに整えられ、隅々まで気配りされた工場や会社では、ルール違反しにくくなります。その継続で些細な異常を早期に発見し、大きな事故になる前に気付くことになります。
コミニュケーション(意思疎通)
現場で作業するスタッフ全員が、環境や製品の異常をいち早く気付き、上司に報告し、問題が大きくならない内に善処する必要があります。そのために社内全体のコミニュケーションは大切なことです。
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