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食中毒情報

ヒスタミンによるアレルギー

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【概容】
赤身の魚中のヒスチジンが微生物(ヒスタミン産生菌)により、アミノ酸の一種であるヒスチジンの産生によりアレルギー様の食中毒を発症する。

【原因】
マグロなど(カジキ、マグロ、カツオ、サバ、サンマ、イワシ、アジなど)は筋肉中にアミノ酸の一種である“ヒスチジン”を多く含みます。

図3図1図2
この魚やその加工品について、魚の鮮度が低下していたり、室温で放置によりヒスタミン産生菌が付着していたりすると、ヒスチジンをヒスタミンに分解する酵素を持つ『ヒスタミン生成菌』が増殖し、ヒスタミンが生成され、魚肉中に蓄積します。
ヒスタミンが多くなった魚を摂取することで発症します。
室温の不適温度は、20~25℃以上で不適です。
最近の研究では、ヒスタミン産生菌は、5~10条件下でもヒスタミンを生成することが明らかになっています。
ヒスタミンは腐敗により産生されるアンモニアと異なり、外観の変化や悪臭を伴わないため、食品に変化は起こりません。
そのため誤って喫食してしまいます。
また加熱によっても、一度生成されたヒスタミンは分解されません。

【主な症状】
ヒスタミン摂取後30分~1時間分くらいで発症します。
顔面の紅潮(特に口の周りや耳たぶが紅潮します。)頭痛、じんま疹、発熱などで多くは6~10時間程度で回復します。

【予防対策】
①鮮度のよいものを、信頼出来る業者から仕入れる
②食材の検品・品質・色・臭い・表示を確認する
③低温保管、再凍結はしない
④冷凍魚の解凍は、冷蔵庫中または流水解凍で行う。(常温で解凍しない)