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第1回「食品安全文化とは? ― 食品安全は“仕組み”だけでは守れない」

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食品事業者の皆様は、「食品安全文化(Food Safety Culture)」という言葉を
耳にされたことはありますか?
HACCPへの対応や、ISO22000・FSSC22000・JFS規格などの食品安全認証に
関する取り組みの中で、近年「食品安全文化」という言葉を目にする機会が増えてきました。

では、食品安全文化とは何なのでしょうか?
■ 食品安全にはさまざまな「仕組み」がある

食品工場では、安全な食品を製造するために、
・衛生管理のルール
・作業手順書
・HACCP
・点検や記録
・従業員教育
・内部監査
など、さまざまな仕組みを整備しています。
ISO22000やFSSC22000、JFS規格などに取り組んでいる事業者様であれば、
より体系的な食品安全の仕組みを構築されていることでしょう。
しかし、ここで考えていただきたいことがあります。
「ルールや仕組みを作れば、それだけで食品安全は守られるのでしょうか?」

■ 仕組みを動かすのは「人」
例えば、手洗いのルールが完璧に決められていても、実際に手を洗わなければ意味がありません。
点検記録の様式が整っていても、確認せずにチェックを付けていたら、本来の役割を果たしません。
つまり、どれだけ良い仕組みがあっても、最終的にそれを実行するのは「人」なのです。

そこで重要になってくるのが「食品安全文化」という考え方です。

食品安全を大切にする考え方が、経営層から管理者、そして現場で働く一人ひとりまで共有され、
「決められているから守る」
ではなく、
「安全な食品を届けるために必要だから守る」

という意識につながっている状態。
これが食品安全文化を考える第一歩です。

食品安全文化は、特別な仕組みを一つ追加するというより、
日頃の判断や行動の中に食品安全を根付かせていく考え方といえます。

では、ルールや仕組みが整っていても、なぜ食品事故や不適合は起きてしまうのでしょうか?

次回は「ルールはあるのに、なぜ守られないのか?」について考えてみます。

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